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ぱすてるくれよん - Final Fantasy XIV Fan Site -

新生編

新生編

日記ログ[005]41日~50日。

2023.06.13「革製品の材料は?」SubQuest

ウルダハ住人のクエスト、残ってたモンスター討伐系を片付けるの!
狙いはレディバグ4匹、マーモット5匹、スナッピング・シュルー5匹!

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ナナモ新門を出てすぐのところ。
レディバグとマーモットがうようよ。

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ザンッ!

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取って返してナル新門を出てすぐのところには、スナッピング・シュルーの群れを発見。
こんな眠そうな顔のモンスターだったんだ。

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ズバシャー!

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ジャジャクタさん、はいこれ。シュルーの粗皮。
かなり早い段階で請け負ってたのに、時間掛かっちゃってごめんなさいの!

2023.06.13「生物図鑑の上梓に向けて」SubQuest

エラスムスさんには絞りたての鮮血を!

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図鑑の編纂に、なんで大量の生き血が必要なのかは聞かないけど、がんばって!

いまさらだけど上梓(じょうし)っていうは、本を出版することなの。
出版技術が発達してなかった頃は、梓(あずさ)などの木に文字や絵を彫ってたから。

2023.06.13「厄介なバグ対応」SubQuest

最後の最後。
ウォルカンさんにレディバグ討伐のご報告。

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「見た感じ、まだまだ新米のようだが。なかなかどうして、けっこうやるじゃねェか」

わたしは新米じゃな――

……ううん。そのとおり!

わたし、パステル・クレヨンはエオルゼアに降り立ったばかりの、なにも知らない冒険者なの。
これからもたくさん悩んだりつまづいたりやさぐれたり生意気言うだろうけど、よろしく!

「ガキの駄賃程度だが、こいつはほんの礼だ。それでも、今のおまえにとっては悪くない額だろ?」

「たったの100ギル……。これはイマイチ良くない額ですの」

2023.06.14「カッパーベルで消える夢」MainQuest[後編]

カッパーベル銅山に現れたヘカトンケイレス族の討伐完了を伝えるため、冒険者ギルド、クイックサンドへ。

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ペインテッド・メサさんを訪ねたら、すでに顛末は伝わっていた。
あの、討伐前後で態度がコロッと変わった鉄灯団の人も、ちゃんと自分の仕事を果たしたわけだ。

むしろ、ふてくされて寄り道してたわたしの方が、ちゃんとしてなかった。
反省反省っと。

今日から冒険者として過ごすには、まずどうしたものかと考えていたところ――

「キャァァァァ!」

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表通りから聞こえて来た女性の悲鳴にクイックサンドを飛び出すと、柄の悪い男性数人に絡まれる女性がひとり。
難民がモールの肉を買える訳がない、うちの店から奪ったに違いないと、因縁を付けられているようだった。

わたしも〝因縁〟と言ったように、場の雰囲気からして商人の方が嘘をついているのは明らか。
だけど、誰も女性を助けようとしない。いや、怖くて手が出せないのか。
それなら……。

……あ。目が合っちゃった。

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「仕方ないの」

もともと割って入るつもりではいたけど、通りすがりで巻き込まれた体を装う。
たぶんその方が、敵もわたしを見くびってくれるから都合が良い。

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案の定、負ける未来をまったく想像しない悪徳商人は、お抱えの用心棒たちを差し向けてきた。

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よいしょっと。

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おつかれさま。

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すかさず〝あとはおまえだけですの!〟的な決めゼリフを放とうとしてたのに、お決まりの白昼夢が。

あたまいたい。

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目が覚めた。
いまのでいくつか分かったことがあるの。

第七霊災の影響で各国とも深刻な難民問題を抱えているが、特にウルダハは酷いこと。
女性がちゃんとモールの肉をお金で買っていたこと。特売品だった。

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わたしの目撃証言を皮切りに、及び腰だったギャラリーたちも難民の女性を擁護するようになり。
敗色濃厚となった悪徳商人は退散したのだった。

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ここで現れたのが、グリダニアから旅立ったわたしを見守っていたと語る、パパリモさんとイダさん。
決してカッコイイ場面ばかりじゃなかったのに、なんだか恥ずかしい。

いまのだって、とっとと出て来てくれれば無駄な戦闘も避けられたかもなのに、趣味が悪いの。

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憤慨するわたしに、ふたりはわたしの特殊能力を指摘して来た。
あの白昼夢には「超える力」って名前が付いていて、わたしだけのオリジナルじゃないらしい。

ふたりが所属する組織にも「超える力」を持つ人物がいるのだとか。
さらには、わたしが組織に力を貸せば、組織もわたしの冒険者生活を支援してくれるという。

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そこまで聞いて興味が湧かないはずが無いの。
なにより、日陰者生活を望むわたしにとって秘密組織はうってつけの環境。
組織に属するかどうかの最終判断は慎重に行うとしても、訪ねてみる価値はありそうなの。

「暁の血盟」を!

興味があったら詳しいことはモモディさんに聞くよう言い残し、ふたりは去って行った。
ここまでいろいろ教えてくれたんなら、組織まで案内してくれればいいのに……。

ぶ~たれながらクイックサンドに戻ったら、なにやらわたしを訪ねて来たお客さんが待っているという。
さてはラドヴァン&ソフィーさん!? ついにガンブレイカーの仕事が!?

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……ではなさそう。
相変わらず壁際で虚空を見つめてた。
となると、まったく心当たりがない。誰だろう?

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エッダさんだった。
サスタシャ浸食洞で壊滅したパーティのヒーラーさん。

ますますもって訪ねられる心当たりがない。

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「アヴィールは、最初にあなたを見かけてから、ずっとあなたの話をしていました」

エッダさんは田舎に帰ってやり直すという。

帰省の前に、亡くなったリーダーがライバル視していたわたしの顔を見に来たのだろうか。
ていうか、あなたあの鬼畜なリーダーと婚約関係だったの?
とてもそうは見えなかった。

やだやだ。なんだか寒気がする。やだよもう……。
〝この女のせいで功を焦ったから、あの人は死んだ〟とか思ってないよね?
名前を教えたのは失敗だったかもしれない。

本名じゃないのが、せめてもの救いか。

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モモディさんは冒険者ギルドで働くようになって、たくさんの出会いと別れを見て来たらしい。
いまの出来事も、そのうちのひとつとなるのだろう。

「……最初は、冒険者ギルドの顔役だなんて、面倒でイヤだったんだけど、今では、やってよかったと思っているわ」

そんな風に言えるくらい、経験や風格と一緒に齢も重ねているのかな!?
もちろんそんな内心はおくびにも出さず、わたしは本命の話題を切り出したの。

「モモディさん、暁の血盟の場所教えてくださいの!」

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なにその反応。

2023.06.15「暁の血盟」MainQuest

わたしの口から「暁の血盟」という単語が出た途端、顔色が変わったモモディさん。

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「受付の人に、あなたの名前を伝えてみて」

モモディさんは一般冒険者に仕事の斡旋を行う傍ら、秘密組織への人材斡旋も行っていた。
直接的な荷担ではなく、間接的な荷担かな。言い方は悪いけど、受け子の役割。
情報屋ワイモンドさんのクエストを遂行した時のわたしのような、ね。

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エオルゼアが抱える問題に立ち向かう秘密組織の拠点「砂の家」は西ザナラーンのベスパーベイに!
なんだかんだ、わたしの気持ちも昂ぶってきたの。

ウルダハ西側のナナモ新門を出て、西側を眺望した黄昏の景色。
左奥灯台側ではなく、右奥城塞側にベスパーベイはある。

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ひたすら歩いてホライズン。
カッパーベル銅山へ突入した時にも立ち寄り、エーテライトに触ったりした。

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さらに歩いてベスパーベイ。
この像が誰なのかは知らないけど、なんだかいけ好かない顔してる。

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指定された建物に入ってみた。
地下への閉ざされた扉がひとつあるだけの簡素な空間。

「ここは〝暁の血盟〟の〝砂の家〟で合ってますか?」

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受付の女の子は上機嫌な声色で物騒な歌を歌っていた。
恋が始まって、どうなったのかが気になる。

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歌い終わるのを待っていたら驚かれた。
わたしの訪問にまったく気付いてなかったらしい。

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「わたしの名前は〝パステル・クレヨン〟なの」

あやうく門前払いにされそうになったけれど、モモディさんに言われた通り、名前を伝えてみた。

膨大な名簿を慣れた手つきで探る受付タタルさんは咳払いをひとつ。
わたしを歓迎してくれた。

かなり面白い子。仲良くなれるかも?

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地下には血盟員と思しき人たちもちらほら。
加入した暁には、一緒に任務へ赴くこともあるんだろうか。

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ここから先は盟主が控える「暁の間」。
ゲートキーパーへ再度名前を伝え、わたしは虎穴へ飛び込んだ!

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注がれる視線。
完全に待ち構えられていた図。

ここから先はお話が長かったから、メモ程度にかいつまんで書いておくの。

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暁の血盟の活動内容は神々に愛されし地、エオルゼアの救済。
国家間の垣根を超えて、エオルゼア全土で活動している。
当面の目的は「蛮神問題」の解決。

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超える力は精神の壁を超え、相手を「視る」力。
言葉や心だけでなく、時間の壁も超えられる。ただし、過去に干渉することは出来ない。
わたしのはかなり強い部類らしいが、それでも発動を制御することは出来ないだろうとのこと。

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冒険者として活躍するにはエオルゼアを知る必要がある。
どのみち蛮神問題への関与は不可避なのだから、互いに協力しないか。
わたしの超常的な能力を駆使して、蛮神問題への切り札となって欲しい。

それが盟主にして超える力の持ち主でもある、ミンフィリアの提案だった。

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もちろん対価の提示も忘れていない。
目の前でタタルさんが持って来た書類にサインをするミンフィリアさん。
なんらかの権利が、わたしに譲渡されようとしていた。

それは各国の商店街などで利用できる「リテイナー」の利用権だった。
リテイナーは冒険者専用の使用人であり、私財を管理してくれる人のこと。
いわゆる倉庫機能と売買機能。冒険者に必須なのは言うまでもない。

なんて用意周到なの……。

まあでも気持ちは固まってる。
迷うことはないの!

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なんだかんだ、ミンフィリアさんもなかなか面白い人かもしれない。
合言葉を教えてくれた時なんか、妙にテンション高くてびびった。

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さてと。
あとで倉庫整理に行かなくちゃ……。

2023.06.16「キャンプ・ドライボーンへ」MainQuest

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わたしの決意を、暁の血盟盟主に伝えることとなった。

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「ざせつ」

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わたしから滲み出る陰のオーラに、ミンフィリアさんは視線を逸らせた。
なら、もっとこの組織に相応しいやつを選ぶの。

「ゆうき」

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当たり障りのないワードに相応しい、当たり障りのない感想が飛んできた。
なら、もったいぶらずに教えてもらった合言葉を伝えるの。

「のばら」

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ミンフィリアさんは嬉しそうに、暁の血盟の設立背景について語ってくれた。
まずはシャーレアンという都市国家について。

そもそもエオルゼアは「アルデナード小大陸」の一地方の名称とのこと。初めて知った……。
そんな小大陸の北西部に位置し、エオルゼア六大都市のひとつに数えられているのがシャーレアン。
古の知識、エーテル学、魔法技術に精通していた彼らはエオルゼアの終末を予期し、北洋の本国へ帰還した。

大撤退ののち住人のいなくなった彼の地には、真新しい廃墟が拡がっているという。

それでもエオルゼアの救済を信じて、活動を続けるシャーレアンの者も少なからず存在した。
賢人と呼ばれる彼らがった「救世詩盟」こそ、暁の血盟の前身なのだそう。

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暁の間に集まったミンフィリアさん以外のメンバーこそ、かの賢人だという。

頭悪そうな子も賢人なんだね!
……とか思ったのは内緒。

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彼らは新参者のわたしへ自己紹介をしてくれた。
まずはおなじみ、グリダニアの調査を担当するパパリモ&イダの凸凹コンビ。

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イダさんはとてもフレンドリーな女の子。
たぶん拳ひとつで戦うモンク。

暁の血盟ではわたしのうわさで持ちきりだと教えてくれた。
いままでにも似たようなことは言われてきたけど、彼女の言葉はなんとなく信用出来る。
いかにも裏表の無さそうな性格してるしね。

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パパリモさんは気難しそうなララフェルの男の子。
黒魔道士っぽい戦闘スタイルだった記憶がある。

わたしの超える力が規格外であると改めて教えてくれた。
最初はとっつきにくそうに感じたけど、話してみたらそこまででもなかったの。
考えの浅いイダさんをたしなめる常識人枠ってとこかな。

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イダさんとパパリモさんからバトンタッチする形で、サンクレッドさんへ。
ウルダハの調査を担当してるみたい。

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サンクレッドさんは、パパリモさんとは正反対のベクトルを持つ気さくな成年男子。
大仰でかっこつけな感じはあるものの、単独行動している辺り、きっと実力も備わってるのだろう。

各国が抱える蛮神問題の根の深さについて教えてくれた。

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続いてのフォーカスは、ヤ・シュトラさんへ。
リムサ・ロミンサの調査担当。

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ヤ・シュトラさんはクールなミコッテの女性。普段なら進んで近付きたくはないタイプなの。
ろくに話したこと無いから、まだよく分からないけれど。

暁の血盟の前身が、賢人たちの「救世詩盟」と異能集団「十二跡調査会」のふたつであると教えてくれた。
ミンフィリアさんはそっち側の出身なんだろうね。

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そして壁際に佇むフード姿が印象的なウリエンジェさん。
事務担当的な裏方さん。詳細不明。

なに言ってんのか分かんないし。

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最後にもう一度タタルさんを紹介して、自己紹介ローテーションは終了したの。
名前が挙がらなかったことから、ロビーにいた人たちは幹部枠ではないのだろう。

そして、満を持して発生する――

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最初の依頼!

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ウルダハのグランドカンパニー「不滅隊」から寄せられた依頼が読み上げられた。

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ナナワ銀山で採掘されたクリスタルを運搬中のアマジナ鉱山社系キャラバンが襲撃される、強奪事件が発生。

ウルダハ近辺の貧民窟から幾人もの人が消息を絶つ、誘拐事件が発生。

それぞれの現場に残されていた痕跡から、犯人は蛮族のアマルジャ族であると推測される。

蛮族問題を知る良い機会だとして、わたしはキャンプ・ドライボーンへ。
ふたつの事件の真相を解明してみせるの。

暁の血盟の一員として!

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現地ではウルダハに詳しいサンクレッドさんがサポートしてくれることになった。
よろしくですの!

2023.06.17「鮮やかなる染色世界」SubQuest

暁の血盟に所属して最初に舞い込んだお仕事は、強奪事件と誘拐事件。
背後には蛮族アマルジャ族の影。

サンクレッドさんと一緒に調査行動を開始するの!

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強奪事件はアマジナ鉱山社が対応するため、わたしたちは誘拐事件の調査に着手した。
事件が多発しているキャンプ・ドライボーンの顔役、イセム・バードさんを訪ねるため現地集合する。

一緒に行動すればいいのに、サンクレッドさんたら水くさい。
まあ、わたしはわたしで細々とやることもあるし、良しとしよう。

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砂の家のメンバー、オリさんもアマルジャか金持ちのどちらかが犯人だとピシャリ。
そうだよね~。ウルダハって悪者がいっぱいいそうだもん。
海賊の街リムサ・ロミンサの方が治安が行き届いてる感じがするのは皮肉なもの。

「そこのイケてない冒険者のアナタ!」

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砂の家を後にして、ベスパーベイの門へ向かっていたわたしへ掛けられる声。
失礼極まりない言葉に振り向くと、あまりイケてない一般市民がいた。

話を聞くと、なにやら独自のオシャレ技術をわたしへ伝授したい様子。

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オレンジジュースが飲みたいから、その口実に適当言ってるんだろう。
イケてる技術がたったそれっぽっちのおつかいで手に入るなら世の中楽ちんなの。

たまたま機嫌が良いから、それくらい買って来てあげる。

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あれか。

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これか。

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……え。
ほんとに新しい技術教えてくれるの?

聞き流してたけど、装備の染色?
装備品の見た目を変えられるってこと?
もしかしてラッキー?

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スウィルゲイムさんはさらなる技術も持ってるらしい。
聞き出すしか!

2023.06.17「華やかなる投影世界」SubQuest

もうひとつの技術とは武具投影。
装備の見た目を、お気に入りのオシャレ装備の外見で上書きする技術なの。
染色と組み合わせれば、無骨な鎧ともおさらば!

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実用一辺倒な装備でごめんなさいの!
心を入れ替えるので、武具投影の秘訣をばなにとぞ!

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おつかい行って来ますの!

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「いや~。まったくしょうがない人ですの。スウィルゲイムさんは!」

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「スウィルゲイムさん! ご注文のブラッドオレンジジュースですの!」

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酒場のフォルクリンドさんから受け取ったジュースをマッハでお届け。
満足したスウィルゲイムさんは武器投影の技術をあっさり教えてくれた。
お金でも取ればいいのに……。もちろん口にはしないけど。

さっきも言ったけど、武具投影は装備の見た目を変えられる技術なの。
わたしの幻術でも似たようなことはできるけど、永続的な変化は不可能だった。

これは不可能を可能にする技術!

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どうしよう。
こんな急に修得出来るなんて思ってもみなかったから、浮き足立つ!

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そうそう。
まずはミンフィリアさんが手を回してくれたリテイナーを契約しないと。
わたしは9人雇えるのね?

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とりあえず雇った。
仕事はまだない。

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せっかくだから全員わたしのそっくりさんを探してきたの。

2023.06.18「干からびた骨」MainQuest

期せずして染色と武具投影の技術を手にしたわたし。
オシャレ街道まっしぐらなの!

実はすでに目を付けてた装備があったりして。
買うしかない! ウルダハのマーケットへゴー!

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リテイナーの解放と同時に使用可能になったマーケットボード。
冒険者が売りに出したアイテムを確認出来る、総合掲示板なの。

え~と。
クウェインチュレル、クウェインチュレル……。あった。

  • 頭:クウェインチュレル・ハット(8,000ギル)
  • 胴:クウェインチュレル・ラッフルドレス(10,995ギル)
  • 手:チューリップオーナメント・ブルー(290ギル)
  • 脚:クウェインチュレル・ラッフルスカート(39,711ギル)
  • 足:クウェインチュレル・ドレスシューズ(2,980ギル)

手の装備だけは同シリーズが存在しないため、チューリップの飾りがついた腕輪を購入。
合計7万ギル近い出費になったけど、後悔は無いの!

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だって、こんなに変わるんだもん。
だって、こんなに可愛いんだもん。

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ほんとは頭のベレー帽含め、さらに完璧な白に染め上げる予定だった。
けど、光の加減でこんなに綺麗な白になるし、しばらくはプレーンのままでいいや!

足取りも軽く、わたしはキャンプ・ドライボーンへ向かった。

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やがて、乾いた大地の地下につくられた集落が見えて来る。
すっかり夜になっちゃったけど、イセムバードさんはいるかな?

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顔役だけあって街の中心部にいた。
ごく普通の常識人って印象。

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すでにミンフィリアさんから一報が入ってたみたい。
わたしが到着することはすでに知っていた。

一連の事件はアマルジャ族の犯行であると、内部的には確定してるっぽい。
そこで、まずはアマルジャ族について知るためのお手伝いを頼まれた。

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それは、アマルジャ族に襲撃されて亡くなった人たちの遺体回収だった。
ドライボーンの西部にある聖アダマ・ランダマ教会を訪れようとした者たちが犠牲になったみたい。
人間とアマルジャ族の関係の悪さが伺い知れる。

遺体に近付こうとしたところで、草むらをかき分ける足音が。
アマルジャ族のおでましか。

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「せっかくの白いドレスが台無しなの!」

アマルジャ族の返り血と被害者の血に塗れ、軽く鬱になる。
ご親族には申し訳ないけどね。

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三人分の遺体をドライボーンへ運び込み、イセムバードさんへ経緯を報告した。
わたしの実力を確認した彼は本題を切り出す。

事件の不可思議な部分について、彼は語った。

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ガタイの大きなアマルジャ族が人間を誘拐するには目立ちすぎる。
共謀者がいると考えるべきだと。

2023.06.19「貧しき者の考え」MainQuest

果たして誘拐事件に関与する共謀者は存在するのか。

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加害者側のアマルジャ族に続いて、次は被害者側の調査に当たる。
煙のように姿を消してしまうという貧民たちについてなの。
イセムバードさんは貧民たちの内情に詳しいだろう人物を紹介してくれた。

ドライボーン生まれのゴールドバザー育ちという彼はなんと――

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ウルダハで難民の女性を虐めていた悪徳商人だった。

昼間っからお酒を呑んだくれているウグストさんは、わたしに気付くなり慌てた。
クソ冒険者とは言ってくれるの。喧嘩するなら相手になるの!

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けれど、イセムバードさんの紹介状を見せたら大人しくなった。
顔役の人徳すごい!

貧民たちは警戒心が強いから、試しに話し掛けてみろという。
理由はウグストさんのような悪者がさんざ利用してきたから。
それを悪びれもせず本人が言うのか……。

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残念なことに本当だった。
特に冒険者みたいなよそ者は怖いのか、とりつく島もない。

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この人、ほかにもなにか知ってそうなんだけど……。
ひとまずイセムバードさんに報告しよう。

2023.06.19「すがりし光は」MainQuest

貧民たちは神様と神様関係者しか信じない。
ウグストさんの証言のもと彼らと話してみて、そんな実態が浮き彫りとなった。

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ならば神様関係の施設へ赴くほかなし。
さっそく西にある聖アダマ・ランダマ教会を訪ねることとなった。
ついでに埋葬して来て欲しいと、新鮮な死体を預かって……。

この前の被害者かな。うう……。

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墓守のマルケズさんは、情報よりも埋葬が先だと言った。 ぶっきらぼうな言い方がしゃくに障るけど、ごもっとも。

ていうか、わたしだっていつまでも死体を引きずり回したくない。
気候が気候だから、いまにも痛んじゃいそうだし。

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見ず知らずのわたしなんかに埋葬されて浮かばれるのかな。

どうか安らかに……。

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「……さて、貧民の行方を捜しているんだったか? あいにく、俺は何も知らん」

清々しいまでの下種っぷりを披露するマルケズさん。
そりゃあ、死体を運んで来たわたしに埋葬の指示をしただけで、情報を持ってるとは言ってなかったけどさあ!

……まあ。司祭のオルセンさんを紹介してくれたから良しとしよう。

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オルセンさんはやはり貧民たちに慕われてるみたい。
よく相談相手になっているとも言っていた。
残念ながら事件の真相に繋がる情報は得られなかったけれど。

ちなみに、マルケズさんは第七霊災で心に傷を負い、排他的な態度なのだとか。

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ドライボーンにはサンクレッドさんの姿が。
まだイセムバードさんに挨拶してなかったのね。

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彼は彼で到着直後から独自に情報収集を行っていた。
すでにマルケズさんやオルセンさんと接触していた様子もある。
話術に長けてそうな彼でも、決定的な証言は得られなかったみたいだけれど。

そんな彼は驚きの推論をぶちまけた。

「ひと目につかず、貧民を拐うことができるとしたら……今のところ、司祭オルセンしかいないだろう」

……なくはない。
善人そうな相手に騙された経験なら、わたしにだっていくらでもあるのだから。

2023.06.20「共謀者の影」MainQuest

聖職者の地位を利用して貧民をアマルジャへ差し出しているのではないか。

疑惑の渦中にあるオルセンさんを追って、わたしはゴールドバザーへ向かった。
かつて金鉱脈の採掘により発展した街で、キャンプ・ドライボーンの北西方向に位置する。

いまはすっかりさびれてしまってたけど。

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前情報通り、オルセンさんは貧民と仲が良いみたい。
わざわざこんな離れた地で、そして、貧民の子たちになにをしようとしてたのか。

「いつもはここで、ザル神の本を読んでくれてたんだけど」

思った通りあくどいことを……!
……ん? 本を読んで? それだけ?

なにやら想定と違って来たの。
子供が無くした宝物を探しに、ひとりで街の外へ駆けて行った?

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慌てて駆け付けたら、オルセンさんはアンデッドモンスターに襲われてたの。
なんでこんなところにアンデッドが? 金の亡者?

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ほんとに子供のため、後先考えず、宝物を取り返しに来たらしい。
……怪我を負ってまで。

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オルセンさんはドライボーンの宿屋で療養することに。
怪我をしても、子供の笑顔を守れて満足そう。
悪事に荷担してる雰囲気はまったくない。

いやいや。まだ結論付けるのは早いですの。
演技してる可能性だって!

「やはり、彼女は共謀者ではないだろう」

「わたしもそう思ってましたの!」

2023.06.20「虚ろな富の行方」MainQuest

オルセンさんが容疑者から外れ、事件は迷宮入りに――

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……とはならず、サンクレッドさんがわたしを探していたとの一報が入ったの。

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いた。

キャンプ・ドライボーンの南東に位置する荒れ地にて。
アマルジャ族が巣くう、アマルジャ族陣屋を監視してる。

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最初はオルセンさんを疑い尾行してたものの、怪しげなアマルジャ族を見掛けて尾行の対象を切り替えたのだそう。

「あの美しい司祭を疑ってしまうだなんて、まったくどうかしていたみたいだな……」

「まったくですの!」

ふたりきりの反省会を終え、陣屋内部を調べることになった。
サンクレッドさんが見張りで、わたしが実行部隊。

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潜伏なんて回りくどいことはせず、堂々と侵入。
アマルジャ族はわたしの放つ強者のオーラを恐れてか、視線を合わせようともしない。

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怪しげなブツを発見!

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サンクレッドさんにビラを渡した。
仕事の斡旋をエサに、貧民たちへ集まるよう呼びかける宗教家のチラシ。怪しい。

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オルセンさんにも見せた。
教義の解釈が無茶苦茶でひどいとのコメント。怪しい。

ここでオルセンさんがふと、有力な情報を思い出したの。
かなり前の話ではあるものの、司祭の衣服が無くなったことがあるという。

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誰かが司祭になりすまして、貧民を導いている可能性をオルセンさんは指摘。
わたしとサンクレッドさんも深く頷いたのだった。

2023.06.20「消えた者たちの行方」MainQuest

オルセンさんの身体をいたわり、宿屋を後にする。
わたしとサンクレッドさんとイセムバードさんは作戦会議を開いた。

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サンクレッドさんの発案で、黒幕をおびき出すための囮捜査を行う流れに。
そして、わたしになんの断りもなく、わたしの囮役は決定していた。
以前のわたしなら不平不満の嵐だったかもだけど、いまのわたしはやる気に満ちている。問題無い。

……とはいえ。
貧民に変装ってどうすれば?

「この〝ウェザードシェパードチュニック〟と〝ウェザードシェパードスロップ〟を使うといいだろう」

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こんなこともあろうかとと言わんばかりに、イセムバードさんはみすぼらしい衣装を差し出した。
もしなんらかの事情で紛失した時は、言えば追加をくれるらしい。
すごい。

そしてわたしは、仕事探しをしている貧民のふりを開始した。

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ナルザル神のお膝元でアーゼマ神の布教とは。
それっぽいこと言ってるけど適当なんだろうなあ。

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貧民っぽい格好してるだけなのに、すっごい邪険にされる。

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口調は柔らかいけど、言ってることは同じ……。

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「生まれて来てごめんなさいの」

「……なにがあった」

……とっとと池のほとり、行こう?

街に居場所が無いからか、貧民は街の外れの池に集まるらしい。

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おそろいの衣装を着ると、まるで親子なの。

囮作戦、最後の一手いってみよう。カモン偽司祭!

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あっさり来た。
会話はサンクレッドさんに任せ、わたしは少し離れたところから様子見してる。

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激怒するサンクレッドさんと、うろたえるウグストさん。

やっぱりおまえが黒幕だったの。
オルセンさんじゃなくて、ほっとひと安心。

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アマルジャ族に脅されて仕方なく情報の横流しと貧民の斡旋をしていたとのこと。
住み慣れたゴールドバザーを守るためとはいえ、不滅隊に相談せず独断で行動した点が腑に落ちない。

問い詰めたら、高額の報酬に踊らされていたことが発覚した。

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ガチギレするサンクレッドさん。
いい人なの。

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感心するばかりでなく、逃げようとしたウグストさんの退路を断つことも忘れない。

罪人の後処理をサンクレッドさんに任せ、わたしは砂の家へ帰還した。
初の任務は順調なの。

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あとは誘拐された人たちを見つけ出すだけ。
アマルジャ族との対決は近そう。

2023.06.21「生命、マテリア、すべての答え」MainQuest

サンクレッドさんが悪徳商人ウグストさん相手に、誘拐された人たちの居場所など事情聴取している間。
わたしは砂の家へ一時帰還した。

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初めての任務が順調に進んでいることを喜んでくれるミンフィリアさん。

彼女からわたしに、ぜひ紹介したい人がいるという。
ゴブリン族に偏見を持たない篤学の士に〝未来を託したい〟と言っているゴブリン族が? なにやらすごい。

汚らしい装備で襲いかかってくる粗暴なモンスター。
……みたいな偏見を持っていないかというと嘘になるけれど。
なにごとにも特例はあるのだろうし、興味もある。訪ねてみることにした。

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ミュタミクスさんと三人の弟子は鼻歌交じりで歓迎してくれた。
もしかしていつもそんな感じで会話してるの?
変な人たちなの!

ミンフィリアさんから預かってきたパッとしない「ミンフィリアの短剣」を預ける。
ミュタミクスさんがそれになにやら細工を施すと……。

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そこそこすごい「マテリア付きの短剣」が完成!

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彼らは使い古された武器から想いを取り出して形にするマテリア師。
宝石のようなマテリアを装着することで、武器はワンランク上の性能にパワーアップするのだ。

使い古された武器。
想いの込められた武器、か……。

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なるほど。

わたしが以前の世界で使ってた杖は精錬値が100%になってたりする。
ガンブレードはたったの1%なのに……。

確かにすごい技術かも。
想いを〝受け継いで〟形に出来るなんて、素晴らしいことだよ!
その手法を〝受け継げる〟人を探してるわけだ、ミュタミクスさんは!

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このゴブリン族がすごい!

2023.06.21「想いが生み出す力」SubQuest

感銘を受けたわたしは、マテリア精製の技術を学ぶことにした。
絶対、今後の冒険の役に立つもん。

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弟子のひとりスヴィンブルースさんがおさらいをしてくれたの。
さすがに弟子たちはさっきまでの鼻歌交じりのしゃべりを必ずしてるわけじゃないみたい。

それにしても想いが形になるって、すごい。
子供の頃の思い出のオモチャとかも宝石に変えられるってことだよね?

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おぼえた!

あとはこれを武器に装着する方法を学べば、わたしも立派なマテリア師!

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……あっ。

調理師になろうとしたら、まずは幻術士ギルドで修行をしろって言われた、理不尽な出来事を思い出したの。

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いろいろ考えてくれたのは嬉しいの。

でも、せっかく紹介してもらって申し訳ないけど、不完全燃焼で終わりましたの。

2023.06.22「猛る焔神イフリート」MainQuest[前編]

事態が進展した。

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悪徳商人ウグストさんとアマルジャ族の間で、商談の予定がある。
現場を取り押さえて、人質解放へ繋げようという作戦が立てられたのだ。

暁の血盟と不滅隊の合同作戦に参加するため、キャンプ・ドライボーンを経由して作戦の地へ。
軍曹さんの男気溢れるセリフに気合いが入るの。

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キャンプ・ドライボーン近辺の位置関係はこうなってたのか。
新しい行き先が提示されるたびに地図を開けばいいんだけど、どうしても忘れちゃう。

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見えざる都に到着した。
この廃墟なら不法な取引をするには丁度良さそう。

あの物陰で待機して、悪者たちが密談を開始するのを待つの。

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手はず通りにやってくる、双方。
あとはアマルジャ族を捕縛して人質の居場所を吐かせれば作戦完了だ。

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けれど、なにかがおかしい。
密談にしてはアマルジャ族の数が多すぎる。

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作戦筒抜け!
不滅隊に敵のスパイがいたの! すっごい悪い顔!
信頼してた部下に裏切られた軍曹さんが、あまりにもかわいそう……。

この裏切り者のせいで、これまでクリスタルの強奪も簡単に行えてたみたい。
思わず口を突いて出てしまう、あのひとこと。

「これだから人間は……」

……ううん。
みんながみんな悪い奴じゃない。
ひと握りの悪い奴のせいで、全員を悪く思っちゃ駄目だ。

仲間を信じなきゃ。
軍曹さんを。不滅隊の兵士を。
暁の血盟を。サンクレッドさんを!

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罠にはめられたわたしたちを連れて行きたいみたいだけど――

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「黙ってやられるわたしじゃないの!」

わたしはたちまちアマルジャ族たちを斬り伏せていった。

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みんな頑張って!
悪い奴らは全員やっつけるから!

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わたしのガンブレードで――

「なに、これ……?」

身体が重い。
眠気、が……。

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「我らが御神に、その身を捧げよ!!」

アマルジャ族の野太い声で目を覚ます。

……つまり、生贄にするってことか。
敵側に作戦を利用され、わたしたちは捕らえられてしまったのだった。

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昼間なのに空が暗い。
不滅隊二等闘兵さんの話によると、ここはアマルジャ族の本拠地らしい。
日食があるなんて聞いてなかったけれど、儀式で擬似的な日食を発生させたのかもしれないの。

見張られてはいるものの、自由に歩き回れた。
見たところ、わたしを含めて縛られていない捕虜が数名いる。
どうせ逃げられやしないと舐めているのだろう。

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思い通りにさせやしない。

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こんな最悪の状況でも、しっかり退路は確保されていた。
不滅隊もなかなかやるものだ。

2023.06.22「猛る焔神イフリート」MainQuest[中編]

日の光は陰り――

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蛮族による、蛮神イフリート降臨の儀式はクライマックスへ。

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生贄にされた経験は、一度や二度じゃないけれど。
何度されても慣れない。

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不滅隊の兵士たちも戒めから解き放たれた。完全に舐められてる。
儀式に参加するアマルジャ族の数と、信仰する神と対面出来る高揚感が、彼らを増長させているのだろう。

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一方で国賊こと、裏切り者の不滅隊兵士とウグストさんはがんじがらめ。
人間との交渉には二度と使えないと、アマルジャ族たちから〝用済み〟の烙印を押されたからだ。いい気味。

そして、遂に蛮神イフリートが降臨した。

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「徒に愚かなり人の子よ……」

それについては、概ね同意なの。

「我が聖火によりて、その魂を焼き鍛えん!」

だけど、それは待って欲しい。
軍曹さんは正義のために日夜戦っているし、二等闘兵さんはまだまだこれから強くなる。
ほかの人たちだって、難民として苦労して騙されて、訳も分からずここにいるのだから。

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「我が信徒となりて、我に祈れ! 我を求めよ! その願いが……魂の慟哭が……」

未来を奪わないで!

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「我が炎を燃え上がらせる!」

うわああああああ! 熱い! あつ――

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あつ……くない? あれ?

新品の「クウェインチュレル・ラッフルドレス」が燃えてない?
武具投影だから、燃えるのは無骨な「ハイスチール・ディフェンダースケイルメイル」って話じゃなく!

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みんなも燃えてなかった。

「我らが御神……イフリート様……」

「どうか、願いをお聞きください……」

「我らが至高の神、イフリートよ……」

なにやら様子はおかしいけれど。
一様に蛮神イフリートを讃える言葉を呟いている。

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魂を焼くって、そういうことか……。
無個性に……。蛮神に都合の良い魂に変えられちゃうんだ。
善も悪も、敵も味方もなく。

以前にどこかで聞いていたかも。
彼らこそが蛮神の眷属「テンパード」なんだ……。

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身に覚えはないし詳しい事情も分からないけど、わたしはすでに、何処の誰とも知れない神の祝福を受けているらしい。
特殊能力「超える力」のお陰で、いまも魂を焼かれずに済んだわけだ。

……いや。覚えならある。大きなクリスタルの祝福を受けた。
あれがなんなのか、誰なのかは、まったく分からない。

ただ、いまここにいる〝例外〟〝想定外〟がわたしの宿命なら――

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「おまえを倒して、テンパードになったみんなを解放するの! 蛮神イフリート!」

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蛮神のスネに叩き込む叩き込む叩き込む!

かくしてイフリートは屠られたの。

「しっかりして! みんな! 軍曹さん! 二等戦兵さん! ついでに、ウグストさん!」

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……返事は無かったの。誰からも。
消滅した蛮神イフリートを探して虚空を見つめるばかり。

そして、わたしの胸の奥ではクリスタルが輝きを増す感覚――

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「大丈夫か!」

またしても、ぼうっとしてたところを見られた。

サンクレッドさんが不滅隊の援軍を連れて駆け付けてくれた。
そっちはそっちで大変だったんだろうけど、来るのが遅い。
遅すぎたの……。

「人質を無事に救出できたな」

……どう、かな。

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街まで運び出された人質は誰ひとり正気に戻らなかった。
サンクレッドさんは蛮神を倒した功績を〝世界を変えていける力〟と励ましてくれたけど、すっきりしない。

どうせなら、救けられる力が欲しかったの。

更新履歴

2023.06.22 更新
2023.06.13 公開